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Channel: ナルズ工場長の出来事
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C35 ローレル フェンダーカット

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皆様コンニチハ...φ(´ω`。)



昨日雨降ったせいか
少し暑さが和らいだ気がします。
湿気ハンパないけど。

久しぶりの雨だからなのか
蟻が大量発生?してました。
雨で巣から避難しているのかね。
なんか蟻が一斉に大移動してると
よくない事の前触れっていいますけど
どうなんでしょうね。
なんかタイムリーネタですが
はだしのゲンでそんなシーンがあった
気がする。

どこか避暑地にでも現実逃避したい
オイラです(´・ω・`)


今回も前回の続きのローレルの
オーバーフェンダー作業です。

フェンダーを何回も仮付け、計測し
カット箇所をけがきます。
2ドアならそんなに気にしないでも
いいですが4ドアの場合はリアドアが
絡んでくるので慎重に計測します。

ここで妥協すると
この後の全てが狂ってしまいます。
仮付けの段階ですが
かなりフェンダー形状が変じゃないですか?
後ろ側は合ってないので仕方ないですが
ドアの切れ目のパーツが違和感ありまくりな
気がする。そう思うのはオイラだけ?




計測しましたらカットする前にイメージを
膨らませ構想します。
もうフェンダーとかの板金は板金スキルより
芸術スキルを求められます。
天才アーティストでもなったように妄想しますw

C35ローレルの場合、ボディの真ん中あたりに
プレスラインが入っております。
そのプラスラインがなかなか嫌らしい場所に
あるのでなかなか位置決めに悩みました。
ちょうど固定したい場所にプレスラインが
重なるんだよ。
プレスラインの下にするとアーチ下がりすぎ
ちゃうし上だと上がりすぎちゃう。
ちょうどプレスラインのところがいいんだけど
そうすると平らな部分じゃないから加工が
大変そう。
でもフロントフェンダーのアーチとか
全体のバランスを考えると装着位置は
妥協できません。
加工は大変だけど見た目を優先しました。
茨の道を選んじゃったんです( ゚д゚)ンマッ!! 



カット


ざっくりカット!
画像はカット途中です。
C35ローレルの場合、ドア開口部まで
カットしないとダメっぽいです。
開口部の段差がナナメ下に落ち込んでる
造りなので、けっこうカットします。


よくC35ローレルで車高落とすと
リアタイヤハウス内にタイヤとレッドが
接触すると思います。


ここね


タイヤハウス内の頂点から少し前側
あたりです。
大きい段差乗り越えたときとか「ザザッ」と
擦るのがここです。

当たるなら叩いてしまえ!とやった方は
わかると思いますが、なぜが全然凹まないのです。


その理由はこちら↓


クォーター内


わかりづらいですが
リアクォーター(リアフェンダー)内に
補強のステーがありまして
ちょうどそこに接触するって事なんです。
ちょうど裏からでも当たったところが変色してるから
わかると思います。
これはクォーター切開してみないと見れませんが
けっこうゴツイです。
フェンダーの耳側を画像のように切り落としても
まだ奥でボディと溶接されているので
完全にフリーにはできません。
これを取り除くならクォーター丸ごと剥がさないと
できないだろうね。

耳側だけカットして
開口部から届く範囲で補強ステーを
カット。補強ステーを短く加工して
若干上に曲げ下から(タイヤハウス側)から
叩いて上げ加工をします。
さらに奥から全体的に叩き上げていきます。
奥から段差を伸ばして上に叩き上げるって
イメージかな。

兎に角ハンマーでしばきあげますd(・∀・)
かなりの体力が必要です。
オイラは片側30~40分くらいハンマー振りました。
もう腕パンパンです。
へんな角度でハンマー振るもんだから
手首ヤバイ(;´Д`) 

もちろん左右でハンマー振る腕が
逆になる訳ですから、利き手によって
どちらかが大変になると思われます。
オイラはなぜか普段は右利き、力使うときは
左利きですので平気でしたが。

まず表面だけカットし
タイヤハウス側を叩き上げ
短冊カット。

なんか自分の14でやった懐かしい記憶がw
点付け溶接で仮固定していきます。


仮固定

叩いて溶接の繰り返し。
叩き50に対し溶接1みたいなペース。
だから溶接するときになると手がプルプルしちゃうぜ。

なるべくなら溶接する前にハンマリングしましょう。
ケースバイケースだけども。
溶接して固定してからガンガンやっちゃうと
表のパネルに歪みが出ちゃいます。
でも溶接するだけで歪み出ちゃうけどねw

当初はカット部を等間隔で間を空けて
溶接して仕上げる予定でしたが
実際やってみるとなんか強度不足。
すごくペラペラ感がする。

ドア開口部とか手でやるとグニングニン曲がっちゃう
感じ。

なので予定変更してベタ溶接してみました。


するとすごく頑丈になりました。
一応クォーターパネルはボディフレームの
一部ですので強度は落としたくないですからね。
ただ切った箇所をぴったり溶接するのではなく
若干シロを残し溶接しました。さらにシロに
追加溶接し溶接でひとつのアーチ状の
補強を入れる訳です。追加溶接で大分強度は
上がったと思います。
手でもぜんぜんびくともしなくなったし。
もう多少の歪みはしょうがないです。
これだけ溶接して熱入れれば歪まないのが
おかしいからね。


これにフェンダーのアーチとドア開口部が
決まったところでドアカットします。

せっかくここまでクォーター切り上げても
タイヤがドアに当たっちまったら
元も候もありません。


ドアカット


こんな感じにカットします。
文章だと説明しづらいですが
ベースになるオーバーフェンダーの上に
ドアのフェンダーピースが乗っかるのです。
なのでドアはタイヤ接触ギリギリにカット
するのではなくドア開ける時にベースの
オーバーフェンダーをかわさなければ
いけないようにカットします。
オーバーフェンダーを何回も仮付けし
ドア開け閉めして干渉部分をカットします。

最初はドアの耳部分だけカットで
なんとかならないかとオーナーとも
相談してましたが


くぱぁ♪


全然考えが甘かったです。
パックリカットですw

中まで丸見えだぜ!ぐへへへへ!
と呟きながらカットします。

これだけカットしちゃうとドア内側に
ゴミやらタイヤが掻き揚げた物が入っちゃいます。
板かなんか貼らないと不味いでしょうね…
仕事増えちゃいましたw

ドアカット部もそうですが
これだけドア開口部もカットしちゃってるので
開口部の汚れも心配になります。

なのでフェンダー側を叩き上げ
なるべくドアと接近させます。


これにてカット作業は完了

いや~大変でした。
何回も思うことだけど事故ってもいないし
凹みもないフェンダーをザクザクやるのは
なんか後ろめたい気持ちと快感が
入り混じるねw


とある方法で溶接しているので
パネルの歪みを最小で済んでると思います。
これだけベタ溶接しちゃうとかなり歪むのですが
想像以下でした。
この方法だと時間がかかりますが仕上がりは
よくなります。
カット&溶接だけで4日くらいかかったし。


ここまでやっちゃうともう後戻りにはできません。

もうフェンダーを貼るしかないのです(*´艸`*)

んで
いよいよフェンダーを装着していく訳ですが
今回はこの辺で。


そいや
ドアカット部はどうしよう?
さすがにここを溶接すると
かなり歪みが目立っちゃうだろうなぁ…
パネルボンドとかで板を接着するか
FRPで処理するか…悩みどころです。

次回、フェンダーを加工装着
していきます。主にフィッティングと
フェンダー加工になります。
てかフェンダー製作レベルになっちゃったけどもw

汎用品め・・・ぐぬぬぬぬ・・・

今現在フェンダーは完成間近?
もう少しってところなんですが
すごく大変(;´Д`) 
フェンダーエンドの処理が地獄すぐる・・・
エライ事になってます。

完成予定からかなり過ぎちゃってるんで
休日返上でも間に合わず、
プラス残業でも間に合いそうにないので
今、早出で頑張っております。
休み無し+早出+残業で頑張っております!

オイラの読みが甘かったので
自分の責任です。
時間短縮するのに妥協したくないんですよ!
その辺わかってくださいまし。

でも
予定時間に仕上がらないというのは
仕事人としてはサイテーなんで
申し訳ない気持ちでイッパイです(´;ω;`)


ああ、パテ乾く時間がもどかしいww







それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪ 


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