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PP1 ビート エンジン始動不可修理④

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皆様コンニチハ...φ(´ω`。)




今日は朝から良いお天気。

空気が乾燥しているので

朝ちょっと喉が痛いオイラです(´;ω;`)





今回は前回のビートの続きです。

前回タンクを取り外しましたので

今度は取り付けていきます。



ナルズ工場長の出来事
タンク新旧




前回も書きましたがタンク在庫僅かです。

再販もないので新たに購入したい方は

残り僅かの新品が無くなってしまうと

中古か社外の安タンしかなくなってしまいます。

中古も程度の良い物は少なく値段もなかなかするので

新品にしてしまうと良いでしょう。


【純正燃料タンク】29,100円(税別)



タンクには付属品は一切ついてきません。

ほんとにタンク単体です。



タンクに組み付けるポンプも新品購入です。



ナルズ工場長の出来事
燃料ポンプASSY




ポンプを頼むと画像の様にAASYになります。

ステーやストレーナーもろもろです。


値段は高い!(´Д`;)

年々値上がりしているのが原因でしょうね。

ゴムパッキンが付属で付いてきます。



【純正燃料ポンプ】45,700円(税別)



この値段の高さゆえに

社外ポンプを選ぶ方もいらっしゃいます。

しかしビートの燃料タンクは運転席の背中すぐに

あります。

社外だと、めっちゃポンプ作動音がしますw

それに耐えられる方は社外でもいいですけどね。

もちろん社外だとポンプ部分のみなので

その他のステーやストレーナー部分は移植して

使用します。


今回の場合はステーもろもろダメ過ぎなんで

純正ASSYで交換です。


こんなんじゃ再起不能でんがな;;

      ↓


ナルズ工場長の出来事
ポンプ新旧




タンク、ポンプときて

残るはタンクゲージ。

いわゆる燃料の残量を計測し

メーターに表示させてるセンサーです。

こう書くと大げさに聞こえちゃいますが

要はタンク内にある「浮き」です。

この浮きが上下するのを計測しているだけ

なのです。


なのでこの上下する可動部分の動きが

悪いと正確な燃料残量がわかりません。



ちなみにこのビートの燃料計は

正確に表示されていませんでした。


外したゲージ見れば一目瞭然でしたけどもw

      ↓



ナルズ工場長の出来事
タンクゲージ



これは酷い。

固着一歩手前です。

かなり動きも悪いです。

そもそも浮き部分にも錆が付着していて

浮いていなければならないのに

沈んでいましたからねw





ナルズ工場長の出来事
タンクゲージ新




ゴムパッキンは付属されてきます。



【タンクフューエルメーターユニット】3,560円(税別)



ゲージの横にあるのは

タンクにゲージを固定する部品です。

これも再利用不可部品なので一緒に交換します。


これは安価だし必ず一緒に交換しましょう。



【タンクユニットリテーナー】200円(税別)


※正式名称が上記の通りですがゲージ留め具でも

 通用するはずですw




燃料タンク関係部品をタンクに取り付けします。


そうしたら後は車両に取り付けするのですが

その前に燃料エレメントを交換します。


燃料エレメントの交換は

タンクを装着してからでも良いのですが

タンクが無い方が若干作業しやすいです。


なので先に燃料エレメントの交換をします。



ナルズ工場長の出来事
燃料エレメント



IN・OUTのバンジョーのパッキンが付属されています。


【フューエルストレーナーセット】5,250円(税別)


※これもゲージリテーナー同様、燃料エレメント、もしくは

 燃料フィルターで通用します。

 むしろストレーナーセットと注文するより燃料エレメントと

 言った方が通じるかと思われます。




この燃料エレメントの位置もなかなか

いやらしい場所にあります。

トランクを開けると見えるのですが

右リアストラット付近、ミッション上部あたりにあります。

バンジョーボルトは簡単に外せるのですが

本体を固定しているステーがペラペラで強度がなく

バンジョーのみにレンチをかけて外そうとすると

ステーがもれなく「ぐにゃ~」となります。

必ず根元を他レンチで固定しながら緩めましょう。


そのステーから本体を外すのは

ボルト1本だけなんですが

そのボルトの位置がかなりやりにくい位置です。

手前にあればいいんですが

奥にあります。

首振りエクステンションなどでも色々邪魔な物が

周りにあるのでやりにくいでしょう。




ナルズ工場長の出来事
燃料エレメント新旧





言わずとも←が新品、→が古いエレメントです。


画像は両方とも同じ向きに撮影しています。


しかしよーく見て下さい。

IN・OUTの矢印が逆に表示されています。


古いエレメントの表示は

↓がタンクからエレメントに入るホースがつきます。


↑がエレメントからエンジンに入るホースがつきます。


しかし新しいエレメントの矢印の表示は

古いエレメントの表示と逆になっていますね。


ちょっと悩みましたが

エレメントの中身を覗き内部構造を把握すれば

理解できると思います。


画像の並びが正解ですね。


どうしてこんな間際らしい表示にするのだろう…


これもホンダクオリティ?それとも何かと共通部品に

したからなんでしょうか?

謎ですw


外した逆の手順で組み付けていけば

燃料エレメント交換作業は完了です。


ちゃんとバンジョーのパッキンは

必ず交換しましょう。






ナルズ工場長の出来事
燃料リターンホース




タンクのリターンホースです。


なんとこのホース、欠品です。

もう部品でません。


これは内径を測り同じ汎用の燃料ホースにて

対処しました。


内径いくつだっけな??

スマソ…忘れたw



ちなみに下にあるのが、外したリターンホースです。


ホースバンドは部品出ましたが

汎用ホースに合わないのでホースバンドは

社外汎用品を使用しました。

むしろ社外汎用ホースバンドの方が信頼性があるので

ここは純正を使用するのは微妙かと思います。




ナルズ工場長の出来事
燃料メインホース



なんとこっちのホースも欠品です。

これはリターンと違い特殊な専用ホースになります。

途中まで鉄のパイプでカシメからホースになり

またカシメから鉄パイプになっています。


汎用のバンジョーを2つ用意して

汎用燃料ホースで繋げれば交換することも

可能です。


今回はこっちのホースの状態が良かったので

再利用しました。

もちろん内部は専用の洗浄剤でキレイにしてあります。



リターンホースを交換するついでに

前回交換する事になった燃料レギュレーターも

交換しちゃいます。



ナルズ工場長の出来事
燃料レギュレーター




バキュームホースも固く劣化していたので

シリコンホースに交換しちゃいました。



【燃料レギュレーター】8,500円(税別)



間にOリングがあり再利用不可なので

一緒に交換ですがOリングは付属されてきます。





今回のビート作業ははこの辺で。


次回はタンク装着して作業の仕上げです。




今回それぞれの部品の値段も紹介して

いきましたが

意外とタンクが安価に対して

他の部品が割高ですね。


古い車の部品は年々上がっていくのですが

メーカーにより上がる割合が違います。

1年に3%だったり5%だったり。

10%(1割)もあがる部品もありますからね。

同メーカーでも部品によって上がる割合が

違う物もあるようです。

よく出る部品はあまり上がらないけど

なかなか出ない部品は上がるって具合に。


まぁ保管料も入っているのでしょうね。



よくある話でGT-Rポンプの話が出ますが

まさにその通りです。

R32・R33・R34とGT-Rポンプはそれぞれ存在します。

よくシルビア系などに流用されますね。


もちろんポンプ自体の性能も

年式が新しくなる方が良いです。


元々の値段もR32よりR34の方が高いですね。


しかしR32もすでに古い車。

部品も年々値上がりしていきます。


結果、性能的には一番良くないR32ポンプが

性能が良いR34ポンプより高くなってしまうのです。


賢い方じゃなくても

どうせ流用でRポンプ買うならR34ポンプがイイね!

ってのはわかります。


普通はここまでなんですが

実はこの先がありまして…


どうせ流用ならR34ポンプじゃなくて社外ポンプの

方が安いお!w


社外パーツも値上がりもするんですが

滅多にしません。

純正パーツのように毎年上がるという事は

ありません。


なので社外ポンプ使った方がいいですねw


しかも社外なら車種専用なんで無加工で

つきますし。


ポンプなんて重要部品は

社外専用ポンプがなかったり、どうしてもその

流量のポンプを使いたいという限り

流用なんてオススメしません。


ましてや中古のポンプなんて

もっての他です。


当店でもよく部品持込で中古ポンプをつけてくれと

いう依頼があります。

作業はしますがポンプ本体については

全く補償もつけません。ってか中古ポンプって時点で

つけられません。


燃料ポンプも最近では出来がよくなって

なかなか壊れる事も少なくなってきました。

20万km乗ろうが30万km乗ろうが無交換って車両も

多いと思います。

しかしポンプはある日突然パタっと動かなくなる事も

あるのです。

大体は初期症状が出ますけども。


以前は10万kmを目安に交換する事も多かったんですよ。


今だったら20万km乗ってもなんともなくても

交換するのがいいでしょうね。


出先でポンプが逝くとレッカー一択ですからねw




後書きが長くなってしまいました(´Д`;)






それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪






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