皆様コンニチハ('ω')ノ
秋の恒例の第2弾花粉症が
猛威を振るっております。
春に比べ秋は
そんなに辛くないんですが
目が痒くなったり鼻が微妙にきてます。
オイラは薬を飲むまでではないので
大丈夫ですが
車のフロントガラスに薄っすら乗ってる
花粉を見ると条件反射で鼻がムズって
くるオイラです(´・ω・`)
今回はS15シルビアの
リアメンバー加工作業です。
今回のリアメンバーに関しての
目的はドリフトに対する補強、トラクションアップ、
シャコタン対策でメンバー上げの加工をしていきます。
今や定番となったリアメンバー補強・加工ですが
リアメンバーの部品高騰や中古品の数が少なくなってきたり
状態の良い物が無くなってきました。
いざリアメンバーが割れてしまったとかで交換になった際に
入手困難になってもアレなんで割れないうちに強化補強
してしまった方がいいんですね。
いずれドリフト走行をしていれば全車ではありませんが
割れたり曲がってきたりしますんでね。
そりゃ強化補強するなら元気な状態のベースのメンバーが
良い訳で。
強化補強すれば今までブッシュで動いていたところが
動かなくなるので足回りの動きがダイレクトになったり
トラクションのかかりも良くなります。
ただメリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。
走行時のノイズが想像以上に大きくなります。
タイヤのロードノイズ、デフのギアノイズ、LSDの作動音が
大きくなります。
良い言い方をすればダイレクトに音が響いてきます。
あとは乗り心地が悪くなります。
でもドリフト時やスポーツ走行時における動きの
メリットのでかさがあるんでデメリットはある程度
目をつぶれる方向きになりますね。
もちろんドリフトも大会系、エンジョイ系、
ナンバー有り無しもあります。
そのオーナーの走行スタイルもあります。
当社は作業依頼前にどのような方向性に
するのかにより1人1人補強の入れ方を変えてます。
詳しくは後ほど。
今回はリアメンバーブッシュ以外にも
デフマウントブッシュも交換(リジッド)します。
作業するのにリアメンバー単体にしないといけないので
どんどんバラしていきます。
マフラーを外しリアメンバーのブッシュ4ヶ所のナットと
ショックのロアマウントを外せばリアメンバーはごっそり
一気に降ろせます。
デフ周りを外さないならごっそり降ろしますが
デフマウントを交換しますので先にデフケースを
外しておきます。
まぁメンバー加工するにもデフ外すしね。
ごっそりデフがついたままリアメンバーを降ろしてしまうと
後でデフケースだけ外すとなると、ちと面倒。
デフケースって重いんですよ(´;ω;`)
昔はオイラも若くパワフルだったから平気でしたけど
今は先にデフケースだけ降ろしておかないと大変
なんですw
S14・S15はリアメンバーを外したところに燃料タンクが
あります。
そこら辺はメンバー外さないと触りにくいので
リアメンバーを降ろした際にはここを清掃しておきます。
さらにメンバー降ろさないと絶対に塗れない奥の
パネルなどをサビ止め塗装します。
あとメンバー上げによるアッパーアームとボディの
接触。
これもS13だとガッツリ接触しますがS14・S15の場合は
当たりません。
入れてる足やアーム、車高によっては当たる場合も
ありますので万が一を考えメンバーが降りてる状態の
時に逃げを作っておきます。
逃げを作ると言ってもハンマリングするだけですけども。
※画像は逃げ施工前です。
ここからリアメンバー単体にしていきますので
アーム類やナックル、ドラシャなどを外していきます。
リアメンバー
強化補強をする前に一度リアメンバーを徹底的に
高圧洗浄して汚れを落とします。
事前にチェックはしていますが
キレイにしてクラックや曲がりを再確認します。
今回はブッシュはリジッドにしますので
どうでもいいのですがけっこうダメージは入ってました。
前側のブッシュはカチカチでヒビ割れしまくり
後側のブッシュは一部切れてました。
まあまあ使い込まれてるメンバーって感じがしました。
補強パーツなど
今回のメンバー補強に関しては恒例のGPスポーツの
補強プレートを使用します。
GPスポーツ製はそれぞれの補強箇所に合うように
最初から形になっているので非常に使いやすいです。
しかも要所要所にバーリング加工されていて
プレート自体の補強もなされています。
金色に輝いてるパーツはデフのリジッド用のマウントです。
デフマウントも全てリジッド化します。
まずはメンバーに圧入されている純正デフマウントを
取外ししてアルミ製のリジッドマウントを入れていきます。
ブッシュ取り外し・圧入専用工具で打替えしていきます。
それでも古くなってるブッシュ抜くの結構大変です。
S13とかR32メンバーの場合、ここはブッシュではなく
直でナット留めです。
S14・S15とかブッシュ式です。
純正ブッシュ取り外し完了。
リジッドマウント圧入完了。
これでデフ側はバッチリです。
S14・S15メンバーはデフのフロントマウントは純正でも
挟み込みタイプのブッシュなので
デフケース搭載時にリジッドマウントにすれば
デフケースフルリジッド化の完成です('◇')ゞ
メンバーブッシュリジッド
今回はメンバーブッシュのところは鉄板で溶接加工します。
純正ブッシュの上側の厚み部分を切り取ります。
その分メンバーが上がるのでメンバー上げ加工と
リジッド化を同時にやってる感じですね。
補強&リジッド加工
GPスポーツのプレートを取り付けて
さらにプラスで補強入れています。
補強も入れる箇所をオーナーそれぞれに聞き
入れております。
今回はけっこうガッツリドリフトに使用する目的で
トラクションをかける方向にしたいので
この様な補強にしました。
入れる補強も企業秘密なのであまり画像で載せたく
ないですねw
補強も入れればいいってもんでもないんで
色々テストや試行錯誤を繰り返した結果です。
予算もあるしね。
いっぱい入れたら強くなるって事でもないんです。
溶接個所が多くなればなるほど熱が入るって事ですから。
熱が入るって事は歪も出る訳ですから。
メンバーの溶接はかなり神経使うし時間もかかります。
試着
なるべく歪やズレが無い様に溶接していますが
溶接加工で万が一があるので一度仮合わせします。
画像はバッチリ装着できたところです(*^^)v
下塗り
仮合わせしたメンバーをまた取り外します。
溶接個所などはそのままだとサビてしまうので
塗装します。
今回はベースのメンバーの表面が少し状態が悪かったので
下塗りもガッツリ入れました。
塗装完了
オーナーの希望通り黒で塗装。
ヌルテカになりました( *´艸`)
メンバー装着
メンバーを車両に装着しアーム類やらデフやらマフラーなどを
戻していきます。
基本1G組みです。
メンバーブッシュ部 前側
バッチリと車体との隙間ゼロでメンバーと接地しています。
実際メンバー上げで約1cmちょい位上がります。
シャコタンにとってはこの1cmがでかいのだよw
メンバーブッシュ部 リア側
リア側もピッタリ接地。
画像にはありませんが先ほどボディ側に作った逃げも
問題なく接触しません。ヨカタよ( *´艸`)
けっこう個体差あったりするからね。
こればっかりは実際合わせてみるしかない。
これで一度リフトから降ろし車を少し動かして
アーム類などをなじませてから
アライメントをとります。
アライメント数値はオーナー希望の数値です。
その数値内でなるべくトラクションかかる方向にしてあります。
試乗して問題なければ
これにてリアメンバー作業完了となります(`・ω・´)
やっぱりと言うか予想通りと言うか
試乗すると色々な音が聞こえるようになりました。
今回はデフの作動音が大きくなった感じです。
良い言い方すれば、とってもレーシーな音。
悪い言い方すれば異音だらけw
まぁリジッドってこんなもんです( ´∀` )
あとリアメンバーリジッド化に勘違いしている方も多いので
ここでもう1つ注意。
リアメンバーをフルリジット=トラクションアップでは
ありません。
あくまでトラクションをかけられるベースができただけです。
リジッドにしただけの効果も、ものすごくあるんですが
本格的にアクセルオンの時に鬼トラクションをかけるとか
アクセル操作でトラクションのかかり方をかえるといった
事はここから煮詰めて完成していく感じです。
スプリングレート、ショックの減衰、車高、アライメント、
アーム角度など触るところはたくさんあります。
完璧に近づけるのはセットアップが
必要です。
シルビアだとトーが〇〇でキャンバー〇〇すると
こうなるってあるんだど、それはあくまでざっくり。
そりゃついてるパーツも違えば変わってくるしね。
やるとわかるが
アライメントもそうだけど足周りのセットアップって
決まるときは決まるしドツボにハマる時はハマる。
けっこう足回りセットアップって沼でっせw
本格的にしたいのであれば
オーナーの乗り方もあるし好みもあるので
実際自らが乗って調整していくのが一番かと。
走るスタイルと、どうしたいかを考えセットアップ
していきましょう。
セットアップに関してはいくらでも相談してください。
できる限り協力したいと思います。
大変だけど
じっくりと自分の車と向き合い少しずつでも
好みの仕様に作り上げていくのも楽しいですよ。
狙った動きになってくると面白くなってきますぜ( *´艸`)
それでは
またねー('ω')ノ