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Channel: ナルズ工場長の出来事
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MK21S パレット エアコン修理①点検

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皆様(・ω・`*)ノ【。+゜コンニチワ。+】



今日は朝から雨で蒸し蒸し
しますね。
なんか梅雨っぽいお天気。
でも台風とか来ちゃってるみたいじゃん。
来てほしくないなぁ~。

雨&湿気多の日に
デスクワークやってると
頭のなかにカビが生えそうな
オイラです(´・ω・`)

むしろもう生えてるのかも
知れない…


さて今回はスズキパレットのエアコン修理です。


スズキ MK21S パレット


この作業は実は先月の8月の事でした。
先月っていったらまだ猛暑日が続く毎日。
お客様からエアコンから暖かい風しか出ないと
いう事で預かりました。
さすがにこの季節、エアコン無しでは
死んじゃいますからね。


とりま車上でチェック。
エアコンのスイッチ入れると
コンプレッサーのスイッチ(クラッチ)は
入るようだ。
って事は多少ガスは入っているっぽい。
圧力センサーも生きてるっぽいですね。
でもお客様の言う通りで風は全く冷気を
感じません。
おお、あちいぜΣ(゜ロ゜;)


なにやるにしろ軽はほとんどの車種が
バンパー外しです。
外さなくても出来る車種もありますが
軽のバンパーはすぐ外せるので
さっさと外しちゃいます。

まずは目視でガス漏れや異常を
確認。


コンプレッサーも少し使い込んだ様な
雰囲気ですがガス漏れは無さそうです。
しかしエンジンかけてベルトが駆動されると
ガラガラ逝っちゃってます。
コンプレッサー内部の部品かベアリングとか
逝ってそう。
きっとなかで抜けちゃってて
圧が確保できないんでしょうね。

ゲージつけてみたらもう一目瞭然。
高圧上がらんw

はい、コンプレッサー逝ってるー!

この時点ではコンプレッサー交換で済むかな?
って安易に思ってたんです。
でも整備士の皆様でしたらエアコンってコンプレッサーも
よく壊れるところですが、そこだけじゃないですよね。

万が一もあるので他もチェックです。
エアコンの故障で多いのは
ガス漏れ、コンプレッサー、エバポ、エキパンの
順ですかね。オイラ的には。

パレットだけではなく最近のスズキの軽って
エバポって全然チェックできないんですよね。
エアコンのフィルター外しても
近くにエバポは居ません。フィルターから
かなり奥(正確には横方向の奥)なので
目視できません。

エバポがあるヒーターユニットはスズキ車の
場合、ダッシュボート奥にありますので
完全チェックとなるとダッシュボード取外しに
なっちゃうのです。

ちょいと点検でそこまでやる事もないので
簡易チェックします。

どんな車種でもエアコン搭載されていれば
室内にエバポがあります。
必ず水抜きのドレンホースがあるはずです。
よく夏場にエアコンかけて置いておくと
水がポタポタ垂れるでしょ?あそこです。

エバポが割れたりしてガス漏れがあれば
ガスと一緒にオイルも噴出すので
ドレンにオイルが付着しているはずなのです。

ドキドキしながらジャッキアップ。


画像まんなかあたりにある黒い短いホース
(下向きのやつね)がドレンになります。

手前にある太い黒い筒はラックです。

パレットの場合、エアコンガス漏れがあると
ラックがオイルで濡れます。

画像ではフラッシュでわかりづらいですが
これは
「漏れてますズガーン∑(゚□゚;)」

ラックがオイルで濡れています。
これだけでは判断材料にはなりません。
ラックの下にはメンバーがいる訳で。


( ゚д゚)ンマッ!! 


メンバーがオイルまみれになっとります!
触るとわかるのですがエンジンオイルや
ATFの類ではありません。
もっと違った感触です。
これは完全にエバポからガスと共に
噴出されたコンプレッサーオイルですね。

はい、エバポ逝っとるー!!


オイラの予想ですが
最初にエバポが逝き(漏れ発生)
ヒーターケース内に漏れたガスとオイルが
溜まりドレンから出てきた。
さらに漏れ続けコンプレッサーのオイル潤滑が
できなくなってコンプレッサーも逝っちゃった。
って事でしょう。

そらーエアコンきかんわw

てかこの流れ、実は安易に予想できて
いたんです。
だってこの手の修理、今年何回目だよ?って
数やってます。

ちょいと詳しい方なら
これもしかしてリコールのやつじゃない?って
思うでしょう?

残念ながらエアコンシステム(コンプレッサーで判断)が
デンソー製ならリコール対象になるんです。

この車両のエアコンはカルソニック。
もちろんリコールにはなりません。
実費修理となります(;´Д`) うぅっ。。 

※以前のブログにエアコンリコールの記事を
書いてありますので気になる方はチェックしてみて
下さい。


このパレット、
修理内容としてはエバポ交換、コンプレッサー交換に
なります。
問答無用でダッシュボード脱着です。
費用もものすごーくかかります。

これからもエアコン無いと車なんか乗れない!
とお客様の強い要望がありましたので
相談の結果、修理する事に。

余談ではありますが
最近スズキの車のエアコン修理の台数が多い。
平成20年前後の年式の車両ばっかり。
だから走行距離的にも6万とか7万キロ程度。
そんなにすぐエアコンって壊れるの?って
オーナー様は思うでしょう。オイラもそう思います。
コストダウンのしわ寄せか?
だた単に製造メーカーの不具合なのか?
オイラには知る余地もありませんが
故障が多いのは事実なのです。

今このブログ書いている現在は
このパレットエアコン修理は終わってますが
2日後あたりにまだ同じ修理内容の車が
入ってきます。今度はワゴンRですけど。
症状はこのパレットと全く同じ。

整備士あるあるで同じ仕事は続くって
あるけど、これはいかんせん多すぎ。



今回はこの辺で。
次回は部品交換していきます。
ダッシュ外しはそんなに難しくはないですが
外したダッシュや部品の置き場とか困っちゃう。
それと内装品なので傷つけないように外すから
エライ神経使っちゃう。
まして今の車って内装ほとんどクリップ留めだしね。
まだ新しい車はいいけど
少し古くなってきた車なんてすぐ割れるし。

それと
ダッシュ外しなんて真夏日にやるもんでは
ないよww
車内で蜃気楼見えそうだわw




さて頑張ろうd(・∀・)




次回お楽しみに♪







それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪ 



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