皆様(・ω・`*)ノ【。+゜コンニチワ。+】
連日の猛暑で疲労困憊。
暑さでジリジリと体力が奪われて
いきます。
家に帰ってからのビールが上手いのは
いいのですが、汗だくからのビールは
吸収が良いのかわかりませんが
すぐに寝ちゃう。
飲酒→TV見ながら寝る→変な時間に起きる
といったコンボが炸裂し
寝不足なんだかわからんオイラです(´・ω・`)
今回は180SXのミッションのドレン加工です。
顔はシルビアですが中身は180SXです。
シルエイティってやつです。
ミッションオイルをDIYでやると
よくやるミッションドレンボルトの締め過ぎ。
やった方はわかると思いますが
日産系のマニュアルミッションはドレンボルトが
テーパーになっており少し特殊です。
テーパーなので締めれば締めるほどに
グイグイ入っていきます。
するとミッションのドレン口が広がり
割れてしまうのです。
そうすると大変。
ドレンはミッションケースについているので(一体)
交換ってなるとケースごと交換になります。
もちろん交換はミッション降ろしてからのケース
交換になりますので部品代も工賃もけっこう
いきます。
んで交換してもまた締め過ぎちゃうかもといった
不安になる訳です。
じゃあ車上のまま
なんとかしましょ!ってのが当店のドレン加工の
方法であります。
そうすれば工賃、部品代も抑えられるし
再度割れるリスクはほぼゼロになります。
問題のドレン部
オーナーの応急処置でコーキング剤が
塗りまくってあります。
それでも漏れてるしね。
割れた原因はやっぱし締め過ぎ。
ここってシールテープ巻いて締めたり
液ガス塗って締めるのではトルクが違っちゃう。
なんでここはいくつのトルクで締めましょうってのが
曖昧なのです。
厳密に言っちゃえばシールテープも1周巻くか
2週巻くかでも違うし。
なんでここは熟練の経験っていうか
感触で締めます。
感覚の問題なんで文章で説明できませんが
こればっかりは経験ですね。
オイラも昔、新人修行時代割りました。そうやって覚えていくのです。
もちろん現在は割りませんよw
さて割れ(クラック)を確認するので
コーキング剤を剥がしオイルも抜いて確認します。
クラック
ここまで掃除するのも大変なのです。
まぁ、漏れない様にガッツリとコーキング剤を塗ってる訳
ですからね。
画像をよく見てもらえばわかりますが
クラックは後ろ側の左方向に向かって
クラックが入っております。
この程度なら加工作業は可能なレベルと
なります。
ではアダプターをワンオフで製作していきます。
なぜワンオフかというと
クラックの大きさやドレンの状態により
大きさが個々で違います。
すごい締め過ぎちゃって広がってしまったものも
あります。
なんで当店では1台1台現車を計測しワンオフで
アダプターを製作していきます。
アダプター
ここはネジ部、ドレンパッキン部と精度が求められる
箇所なんで精密機械加工にて製作します。
アダプターの太さもコンマ数ミリ単位で選択します。
ドレンのネジも精度の高い加工により
製作されています。
アダプターの材質はアルミですが
詳しい事は企業秘密ですw
ドレンボルト
一般的なドレンボルトが使える様にします。
もし後々ドレンボルトがダメになってしまった場合を
考慮し手に入りやすいサイズのドレンを使用します。
極々一般的な太さとピッチのネジのドレンボルトです。
ミッションということもあり先端に強力磁石が付属している
ドレンを使用します。
オサレなアルマイトレッドがまぶしい!!
※ドレンはその時々の仕入によって変化します。
青だったり色が違う場合もあります。
気にする方は見積り時にご相談を。
ドレン材質もミッションケース、アダプター共に
アルミなのでドレンも同じアルミで揃えます。
同じ素材にする理由はネジ部の馴染み、攻撃性、
パッキンの密着度といった理由です。
いよいよアダプターを溶接していく訳ですが
ミッションオイルがなかから垂れている状態だと
溶接できません。
(できない事はないけど食いつきが悪くなったり
仕上がりが悪くなる)
なのでアダプターを製作している間、
オイルは抜きっぱなしです。
あらましオイルが抜けたので
溶接していきます。
溶接前の状態
さらにキレイに清掃しゴミや付着物をとるために
磨きます。
僅かでも液ガスやコーキング剤が残っていたりすると
仕上がりに影響しますので
これでもかと言うくらいに磨きます。
溶接の食いつきもよくなるしね。
クラックの無い場合はこのまま溶接に入るのですが
今回はクラックがあるので溶接前に
検査します。
検査
特殊な溶剤を使いクラックをチェックします。
画像を見るとわかりますが
クラックがあると赤くクラックが浮かび上がります。
これをやっておかないと
目で発見できないクラックがあったりすると
漏れの原因になるのです。
きっちりクラックを確認します。
これも溶剤の特性でオイルが付着していると
クラックがわかりません。
なのでオイルがカラカラになるまで乾いてからの
検査となります。
クラック以外にもところどころ赤いところが
ありますね。
それはケース表面の巣穴です。最初からの
表面巣穴なんで貫通はしてないと思います。
鋳物なんでしょーがないです。
いよいよ溶接していきます。
溶接
もうね、すごい体勢で溶接するから大変w
仕上がりの見た目より漏れないように機能重視で
溶接しますので多少モリモリになります。
後にドレンポルトのパッキン接触面の
ところを研磨し面を出します。
こんな感じ
溶接が終わったら完全に冷えるまで
待ち、再度クラック検査。
無事クラックは補修できたみたいです(´∀`)
んでドレン接触面を面出しして
アタリチェックして完了。
これにて作業はあらかた終了です。
完成ヾ(´^ω^)ノ♪
クラック検査をしても
鋳物のケースなんで溶接によって
巣穴が貫通しちゃったりする場合があったり
溶接自体の巣穴があったりする場合があります。
完成後にクラック検査を行っていますが
入れてるものがオイルになるんで
染み出てくる恐れがあります。
なので当店では万が一がありますので
溶接箇所(クラック箇所も)に金属パテにて
仕上げをします。
ちょっと見た目悪いかなw
パテをどう盛るかもケースバイケースです。
クラックの入り方や場所にもよるので
みんな同じ盛り方ではありません。
その後、ドレンボルトをつけミッションオイルを入れ
リフト上でミッションを作動させオイルを
馴染ませます。
※ドレンパッキンはアルミ製を使用します。
銅のパッキンだと攻撃性が高いので使用しません。
さらにその後、一晩放置し
漏れが無ければ完成となります。
文章にするとすぐ終わるような作業ですが
オイル抜き&アダプター製作で約3日間、
溶接加工&オイル漏れチェックで約3日間と
時間がかかる作業です。
その間、土日や祝日が入るともっと伸びますね。
リフト上での作業になるのでリフト空き状況にもより
時間が変化します。
なので作業されるお客様には
1~2週間程度時間をもらっております。
工賃的にはケース交換の半額以下で
施工できると思います。
もちろん部品代オイル代込みです。
かなりリーズナブルかと(だから儲かんないw)
もちろん車種、割れ方、状態により値段は前後します。
割れ方にもよりますが修理や加工が不可な場合も
ございます。
なので当店の流れとしては
現車確認→見積り→作業となります。
まず車を当店に持ち込んでもらうことが
条件となりますね。
それで見積りをつくるのにクラック状態を
確認するのでミッションオイルはどうしても抜かなければ
なりません。
見積りだけでもミッションオイルを抜くので
その後の作業しなくてもオイル代がかかります。
ご了承を。
興味のある方ご連絡下さい。
見積り、加工箇所確認でもリフトでの作業になりますので
予約をとってからご来店下さい。
日産のマニュアルミッションのドレンって昔っから
テーパーなんです。
なので締め過ぎによるクラックは昔から
あった事なんです。
(トヨタ車などの普通のドレンでも締め過ぎると割れます)
いつも思うことだが
こういったドレン部とか共通にしちゃえば
いいのにね。
そうすりゃドレンパッキンも1種類で済むのにw
ドレンパッキンは交換毎に交換しましょう。
色々な車種に対応するのに
オイラもすんごい種類のドレンパッキンを在庫してます。
(パッキン代もバカにならないですわw)
ドレン1個は百円程度の安価なもの。
だけどとっても重要な部品なのです。
百円ケチってオイル漏れしたら
しゃれにならんでそ。
今回は遠方からのご来店、ご依頼
ヾ(*´∪`*)oc<【。゚・+:.・ァリガトゥゴザィマシタ・.:+・゚。】ヽ(*´∪`*)ノ"
これからミッションオイル交換をDIYで行っても
締め過ぎによるクラックはほぼ無いかと思います。
(てか締め過ぎはダメよw)
エンジンオイルと同じ方式で抜くので
作業も楽で確実になると思います。
ドレン出口が元より細くなりますが
抜く前に軽くドライブして温めておけば
問題なく抜けます。
さてさて
そろそろ灼熱と化した工場に行って
仕事をせねばなるまい。
エアコン効いた事務所に居ると
根っこが生えるやでw
皆さんも熱中症にはご注意を!
それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪